「面談で何を話せばいいか、全然イメージできない…」

ITエンジニアとして転職を考えはじめ、転職エージェントに登録したものの、こんな不安を抱えていませんか。エージェント利用経験のある当サイト運営者ittiが、実際の面談内容をもとに解説します。

この記事を読むと、こんな悩みが解決します。

  • 転職エージェントの初回面談で必ず聞かれる10の質問と準備方法
  • ZoomなどのオンラインでのITエンジニア向け服装・マナー
  • 初回面談前のメールの書き方(テンプレをそのまま使えます)

「転職エージェントの初回面談」は選考でも審査でもありません。使い方を知っていれば、あなたの価値を企業に正確に届けてくれる通訳者を味方につける場になります。


転職エージェント利用の全体フロー① 登録無料・5分で完了履歴書不要② 初回面談45〜90分・無料選考ではない③ 求人紹介3日以内に提案非公開求人も含む④ 応募・選考書類〜面接サポート年収交渉も代行

登録から面談、求人紹介、選考サポートまでが一連の流れです。初回面談は②のステップ。ここで正確な情報を伝えられるかどうかが、その後の求人の質を左右します。


ITエンジニアにおすすめの転職エージェント4選

面談を申し込む前に、登録するエージェントを決めておきましょう。IT特化型と総合型を1〜2社ずつ組み合わせるのが定番です。

無料キャリア面談

TechGo(テックゴー)

★★★★☆ 4.6
ITハイクラス特化
  • ITエンジニアのハイクラス転職に特化
  • コンサル出身者が多いMyVision運営
  • 無料キャリア面談でキャリア設計から相談できる

面談でキャリアの方向性から整理したい人に。年収を上げたいエンジニアと相性が良い。

無料で登録する →
IT/Web特化

Geekly(ギークリー)

★★★★☆ 4.6
ITエンジニア専門

求人件数:約15,000件

  • IT・Web・ゲーム業界に絞った専門エージェント
  • 担当CAもエンジニア出身が多く技術理解が深い
  • 経験者向け非公開求人が豊富

技術スタックをCAに正確に理解してもらいたいエンジニアにおすすめ。

無料で登録する →
高年収特化

TechClipsエージェント

★★★★☆ 4.5
IT高年収求人

求人件数:約5,000件

  • 年収600万円以上のIT求人に強み
  • notari運営・高待遇求人を厳選
  • 担当制で手厚いフォロー

現年収500万円以上のエンジニアがさらなる年収アップを目指す場合に向いている。

無料で登録する →
求人数No.1

リクルートエージェント

★★★★☆ 4.8
圧倒的な求人量

求人件数:約60万件

  • IT職種の非公開求人が全体の約80%
  • 面接対策・書類添削の無料サポートあり
  • 全国47都道府県・海外対応

転職初挑戦のエンジニアから経験豊富な方まで幅広く対応できる。

無料で登録する →
ハイクラス特化

JACリクルートメント

★★★★☆ 4.5
外資・管理職に強い

求人件数:約15,000件

  • 外資系・ハイクラスIT求人に強み
  • コンサルタントが企業と候補者の両方を担当
  • 年収600万円以上が主な対象層

上流工程・マネジメント職・外資系を狙うシニアエンジニアに向いている。

無料で登録する →

複数社に登録することで紹介される求人の幅が広がります。まずは2社程度を目安にしてください。ITエンジニア向けのエージェント選びは、【2026年最新】ITエンジニア転職エージェントおすすめ8選でも比較しています。


①転職エージェントの初回面談とは?目的と安心感を確認しよう

面談は選考ではない

転職エージェントの初回面談は、就職の合否を判断する場ではありません。あなたのスキルや希望をヒアリングし、どんな求人を紹介できるかを見極めるためのものです。

「下手なことを言ったら、いい求人を紹介してもらえないんじゃないか」という心配をよく聞きます。でも、エージェントの目的はあなたを評価することではなく、あなたに合う企業との橋渡しをすること。正確な情報を伝えるほど、ミスマッチのない求人が届きます。

初回面談で覚えておきたい3つのこと

  • 不合格・落選はない。スキルが低くても追い返されることはない
  • 本音に近い希望を伝えるほど、求人の質が上がる
  • 「まだ転職するか迷っている」状態での参加でも問題ない

所要時間と形式

エージェントによって面談時間は異なります。

  • doda:45分〜1時間(出典:axxis.co.jp/magazine/57315)
  • リクルートエージェント:30分〜1時間30分
  • レバテックキャリア(IT特化):90分〜120分。技術ヒアリングが深い分、時間が長い

オンライン(Zoom・Google Meet等)または対面の2択が一般的です。地方在住のエンジニアや、在職中で時間が取りにくい方はオンラインが主流です。

💡 ポイント 初回面談は選考ではなく情報交換の場。正直に話すほど、紹介される求人の質が上がる

②面談で必ず聞かれる質問10選

面談で聞かれる質問の3カテゴリ経歴・スキル系① 現職の業務・担当範囲② スキルセット・技術スタック③ 苦労したプロジェクト経験④ 自分の強み・弱み転職軸・条件系⑤ 転職理由・退職理由⑥ 希望年収・希望条件⑦ 転職希望時期の目安将来・進捗系⑧ 志望業界・職種の方向性⑨ 将来のキャリアビジョン⑩ 他社エージェントの状況

3つのカテゴリに分けると整理しやすくなります。それぞれ詳しく見ていきます。

面談前日にやっておきたい準備

  • 現職の担当フェーズと使用技術を言語化しておく
  • 転職理由を「次でやりたいこと」の言葉で言い換えておく
  • 希望条件を「必須」と「歓迎」に仕分けておく

経歴・スキル系(①〜④)

①現職の業務・担当範囲:何のシステムを、何人のチームで、どのフェーズを担当しているかを聞かれます。「要件定義から担当しているか」「テスト・保守のみか」によって紹介される求人が変わります。

②スキルセット・技術スタック:使用言語・フレームワーク・インフラ・ツールの種類と経験年数を聞かれます。「Java 3年」といった列挙だけでなく、「本番環境で〇人規模のシステムに使った」という文脈が重要です。

③苦労したプロジェクト経験:技術的な挑戦や、チームとして乗り越えた困難を確認されます。問題発見→対応→結果の流れで話せると伝わりやすくなります。

④強み・弱み:弱みは「現在克服中のこと」として伝えると印象がよくなります。「コードレビューが苦手でしたが、最近チームに勉強会を提案して改善中」のような形です。

転職軸・条件系(⑤〜⑦)

⑤転職理由・退職理由:「なぜ転職を考えているか」は必ず聞かれます。ネガティブな本音でも構いませんが、「だから次はこういう環境で働きたい」というポジティブな言い換えをセットで用意しておきましょう。

⑥希望年収・希望条件:「必須条件」と「あれば嬉しい条件」を分けて伝えると、エージェントが求人を絞りやすくなります。現年収を正直に伝えることも重要です。

⑦転職希望時期:「3か月以内」「半年」「条件が合えばすぐ」など、具体的な目安を伝えてください。時期が決まっていない場合でも、逆算して考えると整理しやすくなります。

将来・進捗系(⑧〜⑩)

⑧志望業界・職種の方向性:「自社開発かSESか」「マネジメントを目指すか、スペシャリストとして深めるか」を確認されます。決まっていなくても「どちらかというと〜」程度の方向性があれば大丈夫です。

⑨将来のキャリアビジョン:3〜5年後のイメージを聞かれます。「技術リードになりたい」「フリーランスも視野に入れている」など、具体的なほど紹介求人の精度が上がります。

⑩他社エージェントの利用・応募状況:正直に答えて問題ありません。競合エージェントに登録していることを伝えても、不利になることはありません。

💡 ポイント 10の質問は「経歴・条件・将来」の3カテゴリ。事前に各カテゴリを一通り整理しておくだけで、面談当日の印象が変わる

③ITエンジニア向け回答例(コピペ可テンプレ付き)

転職理由の回答例(ポジティブ変換)

ITエンジニアに多いネガティブな転職理由を、そのまま伝えるのではなくポジティブな表現に変換しましょう。

NG例とOK例の比較

NG:「残業が多くてしんどいから転職したい」

OK:「成長できる環境を優先したく、開発に集中できる自社開発企業を探しています。現職はリリース後の保守フェーズが長く、新しい技術へのチャレンジ機会が限られているため」

ポイントは「現職への批判」ではなく「次のステップへの理由」に焦点を当てることです。転職理由の整理方法については、転職エージェントの使い方完全ガイド【2026年最新】も参考にしてください。

スキルの棚卸し回答例

「Javaできます」だけでは伝わりません。エージェントのキャリアアドバイザー(CA)はエンジニア職未経験のことも多く、技術の解像度で語ることで正確に企業へ伝えてもらえます。

スキル説明のテンプレート

「主な言語はJava(7年)とPython(3年)です。直近2年はAWS上のマイクロサービス構成のバックエンド開発を担当し、月間アクティブユーザー50万人規模のシステムを5人チームで保守・機能追加していました。設計フェーズへの参加経験もあります」

テンプレートの構成:「言語名(経験年数)」+「規模感(チーム人数・ユーザー数)」+「担当フェーズ」。この3点セットで伝えると、CAが企業に説明しやすくなります。


SES出身のエンジニアは、スキルシートと職務経歴書を混同しがち です。スキルシートは「何の技術を使えるか」を羅列したもの。職務経歴書は「どんな課題に対し、どう行動し、何を達成したか」を記述するものです。SESでの経歴がある方は特に注意しましょう。職務経歴書の作り方に不安がある場合は、職務経歴書の添削をエージェントに依頼する効果と注意点も読んでみてください。

私ittiも、職務経歴書の添削でエージェントに「製造現場での改善提案実績を書いていない」と指摘されました。自分では当たり前すぎて書かなかった経験が、企業側にはアピールポイントになることがあります。

希望条件の伝え方

「必須」と「歓迎」に分けて伝えると、エージェントが求人を絞りやすくなります。

希望条件の伝え方テンプレ

【必須条件(これがないと応募しない)】

  • 年収600万円以上
  • フルリモートまたは週3リモート以上
  • 自社開発プロダクトあり

【歓迎条件(あれば嬉しい)】

  • Rust・Go・TypeScriptいずれかを使用
  • エンジニア組織が30人以上
  • 副業OKの文化
💡 ポイント 回答例の核心はCAに「通訳できる情報」を渡すこと。規模感・フェーズ・成果の3点セットで語れば伝わる

④事前準備チェックリスト(服装・メール・資料)

職務経歴書を事前送付すべきか

可能であれば、面談前に送付しておくことをおすすめします。CAが事前に内容を確認しておくことで、面談当日が「深掘りフェーズ」から始まり、時間を有効に使えます。準備できていない場合でも、面談当日に話しながら整理することができます。

Zoom・オンライン面談の服装

「面談に何を着ていけばいいか」という不安はよく聞きます。公式の見解をまとめると、こうなります。

服装の目安(オンライン・対面共通)

  • スーツ:必須ではない。希望があれば面接練習も兼ねて着用可
  • オフィスカジュアル(シャツ・ブラウス等):最もバランスが良い
  • 私服(カジュアル):清潔感があればOK。ロゴ入りTシャツ・スウェットは避ける
  • オンライン時のボトムス:映らなくてもビジネス相応のものを推奨(突然立つ場合もある)

出典:リクルートエージェント公式「面談時の服装について」、career.oricon.co.jp/rank_agent/special/knowledge/interview-outfit/

ITエンジニアはカジュアルな私服文化の職場が多いため、オフィスカジュアルで面談するのが最もナチュラルです。服装で悩んだ方は転職エージェント面談の服装はスーツ?Zoomオンラインの注意点で詳しく解説しています。

初回面談前メールのテンプレ(コピペ可)

エージェントによっては、登録後に「面談日程調整のメール」が届きます。返信や、自分からコンタクトする場合に使えるテンプレです。

初回面談前メールのテンプレ

件名:初回面談のご日程について(山田太郎)

〇〇キャリアアドバイザー様

はじめまして。先日登録しました山田太郎と申します。

面談のご連絡をいただきありがとうございます。下記の日程で対応可能です。ご確認いただけますと幸いです。

【希望日程】 ・〇月〇日(月)19:00〜21:00 ・〇月〇日(水)20:00〜22:00 ・〇月〇日(土)10:00〜12:00

形式はZoom・お電話どちらでも対応できます。なお、現在在職中のため平日昼間は対応が難しい状況です。

どうぞよろしくお願いいたします。

山田太郎

「在職中」の旨を明記しておくと、日程調整がスムーズです。在職中のエンジニアは有給を数回使う程度で活動を進められるケースが多いです。

対面かオンラインかで迷っている方は転職エージェント面談はオンライン・対面どっちが正解?も参考にしてください。

💡 ポイント 事前の職務経歴書送付・日程調整メール・服装準備の3点を押さえるだけで、面談当日の心理的ハードルが大きく下がる

⑤ITエンジニアが面談でやりがちな失敗3選

① スキルを羅列するだけで「強み」が伝わらない

「Java・Python・AWS・Docker・Kubernetes・React・TypeScript…」と技術名を並べる方が多いですが、CAにとっては情報量が多すぎて整理できません。

「一番自信がある技術は何ですか?」と聞かれたときに、すぐ答えられるかを事前に確認しておきましょう。1〜2個の得意技術を深く語れる準備が先です。

レバテックはCA向けに「エンジニアは自己評価が低い傾向があり、強力なアピールポイントでも話していかないと出てこない」と公式に認めています(出典:レバテックキャリア公式ガイド)。面談は引き出してもらう場だと割り切ってください。

やりがちなNG行動

  • スキルを30個以上列挙してCAを混乱させる
  • 「保守しかやってきていないので…」と最初から自信なさそうに言う
  • SESのスキルシートをそのまま職務経歴書として提出する

② 希望条件を絞りすぎて求人がゼロになる

「フルリモート・年収800万以上・残業ゼロ・自社開発・東京」といった形で全条件を必須にすると、紹介できる求人がなくなります。前述のように「必須」と「歓迎」に分けることが大切です。

必須条件は2〜3個に絞る のが、求人幅を広げるコツです。

③ 転職理由がネガティブすぎてエージェントに引かれる

「上司がパワハラで限界」「給料が低くてやる気が出ない」という本音は分かります。でも、ネガティブな理由だけを強調すると、CA側が企業へ推薦しにくくなります。

本音は共有しつつ、「だから次はこういう環境を求めている」という言い換えをセットにしてください。転職理由の整理は面談前日でも間に合います。

💡 ポイント 失敗の共通点は「情報の過多・条件の過剰・理由のネガティブ一辺倒」。それぞれ具体化・絞り込み・ポジティブ変換で解消できる

⑥面談後の流れ(求人紹介〜書類選考まで)

面談後に連絡が来ない場合

面談から3〜5営業日以内に求人提案メールが届くのが一般的です。届かない場合は、CA側の担当件数が多い・あなたの希望条件に合う求人が少ない、のどちらかが主な原因です。

1週間以上連絡がなければ、自分からメールで問い合わせてみてください。「先日面談をした〇〇です。求人の提案状況を確認できますか」と一行送るだけで動いてもらえることがほとんどです。

担当CAが合わないと感じたら

「担当者の反応が薄い」「技術への理解が全くない」「連絡が遅い」という場合、担当変更は正当な権利として使えます。各エージェントの問い合わせ窓口から「担当者の変更をお願いしたい」と伝えるだけです。遠慮せずに使ってください。

面談後のアクションまとめ

  • 3〜5営業日以内:求人提案メールを待つ
  • 1週間以上音沙汰なし:自分から問い合わせメールを送る
  • 担当者に違和感:問い合わせ窓口から変更依頼するだけでOK
💡 ポイント 面談後3〜5営業日で求人提案が届く。連絡がなければ自分から問い合わせ、担当者が合わなければ変更を依頼するだけで状況は変わる

まとめ:面談は怖くない、通訳者を育てる場だと思えば楽になる

この記事の振り返り

  • 転職エージェントの初回面談は選考ではなく、あなたの価値をCAに正確に伝えるための情報共有の場
  • 面談で聞かれる10の質問は「経歴・スキル系」「転職軸・条件系」「将来・進捗系」の3カテゴリで整理できる
  • ITエンジニア特有のポイントは「技術を規模感・フェーズ・成果で語ること」「スキルシートと職務経歴書を混同しないこと」
  • 服装はオフィスカジュアルが無難。オンライン面談でも同じ基準で
  • 面談後に動きが鈍いと感じたら、自分から問い合わせ・担当変更も遠慮なく使ってよい

転職の軸が曖昧なまま面談に臨むと、求人提案の精度が下がります。私ittiもJACリクルートメントの面談前に「なんとなくより良くなりたい」という動機だったため、内定が出ても決め切れずに一度立ち止まりました。面談前の1時間、「なぜ転職したいか」を紙に書き出すだけで、その後の活動が大きく変わります。

不安な気持ちを抱えたまま面談に臨むエンジニアの方が大多数です。あなたの経験は、あなたが思う以上に価値があります。