「FAや投資銀行出身じゃないと、M&A業界には入れないのでは…」

そう思って、M&A転職を諦めかけていませんか?

気持ちはよくわかります。転職情報サイトを見ても「高い専門性が必要」「難関」という言葉が並ぶだけ。転職エージェントに相談しても表面的な情報しかもらえない。そんな状況ですよね。

転職コンサルとして多くのM&A志望者と向き合ってきたittIが断言します。未経験からのM&A転職は、正しい準備と戦略があれば十分に勝ち取れます。

この記事では、以下の3点をわかりやすく、丁寧にお伝えします。

  • 未経験でもM&A業界に転職できる人の条件とリアルな現実
  • 実際に成功した人の5つの共通パターン(実例数値・体験談付き)
  • 今日から始められる具体的な準備ステップと注意点

「転職エージェントの情報が浅すぎる」「入れるかどうかより入った後どうなるかを知りたい」という方にも、業界の裏側まで包み隠さずお伝えします。


① M&A業界とは?仕事内容と2025年の市場規模を理解する

「M&Aって大企業同士の話でしょ?」と思っていた方、その認識は少し古いかもしれません。

今、M&A市場は中小企業を中心に空前の拡大期を迎えています。その実態を数字で見ていきましょう。

M&Aアドバイザリー・FA・PMIの違いとは?

M&A業界と一口に言っても、仕事内容は大きく異なります。主要な4領域を整理します。

区分 仕事内容の概要 代表的な職場
M&A仲介 売り手・買い手双方の仲介。成功報酬型が主流 日本M&Aセンター、M&Aキャピタルパートナーズ等
FA(ファイナンシャルアドバイザー) どちらか一方の当事者のみをアドバイス 野村證券、大和証券、外資系投資銀行等
FAS(ファイナンシャルアドバイザリーサービス) デューデリジェンス・企業価値評価の支援 Big4系(デロイト、PwC、EY、KPMG等)
PMI(買収後統合) 買収完了後の組織・業務・システム統合マネジメント コンサルファーム、事業会社M&A部門

「仲介とFAって何が違うの?」という質問をよくいただきます。平たく言うと、仲介は売り手・買い手の両方から報酬をもらう「不動産仲介業者的なモデル」。FAはどちらか一方だけを代理する「弁護士的なモデル」で、利益相反が生まれにくい構造になっています。

主要プレイヤーと2025年の市場規模

レコフデータの調査によると、2024年の国内M&A件数は4,700件(前年比+17.1%)で過去最多を記録しました。取引金額ベースでも19.6兆円(同+8.0%)に達しています。

さらに2025年は5,115件(前年比+8.8%)、取引金額35兆円規模と2018年の過去最高を超えるペースで推移中です(フーリハン・ローキー調査)。

中小企業庁のデータでも、M&A支援機関の登録数は2,841件(2024年12月)まで増加。中小M&A成約件数は2022年度4,036件→2023年度4,681件→2024年度4,940件と毎年右肩上がりです。

M&A市場が拡大し続ける3つの理由

  • 経営者の高齢化:後継者不在の中小企業が127万社超と推計(中小企業庁)
  • 大企業のポートフォリオ再編ニーズの高まり(脱コングロマリット化)
  • クロスボーダーM&Aの活発化(海外→日本の案件が前年比+17.7%増)

この市場拡大が、未経験者の採用増加を後押ししています。2025年にはコンサルタント職で120名超の純増採用計画を持つM&A仲介会社が存在するほどです(unique box調べ)。

主要仲介会社の年収水準も参考にしておきましょう。

企業名 平均年収 特徴
M&Aキャピタルパートナーズ 約2,266〜3,433万円 日本一の平均年収
M&Aロイヤルアドバイザリー 約2,400万円(入社2年目以降) 未上場・業界最高水準
インテグループ 約1,666万円 残業12.6h/月、有給取得率88.7%
日本M&Aセンター HD 約1,243〜1,271万円 創業30年・累計成約1万件超
ストライク 約1,608万円 オンラインM&Aプラットフォーム

成果報酬型が主流で、1成約あたりの手数料は5,000〜7,000万円程度。その一部がアドバイザーに還元される仕組みです。もちろん全員がこの水準に達するわけではありませんが、実力次第で高収入が狙える業界であることは間違いありません。

ポイント:M&A市場は2025年も過去最高更新中。仲介会社の積極採用が未経験転職のチャンスを広げている。


② 未経験からM&A業界に転職できるのか?現実を直視する

「『未経験可』とは書いてあるけど、本当に受かった人っているの?」

これ、本当によく聞かれます。正直にお伝えします。

採用されやすいバックグラウンドとは

先に結論です。M&A仲介会社に限れば、未経験採用は「普通にある」話です。

ある仲介特化型エージェント(unique box)では、転職成功者の90%が未経験出身。2024年10月時点で未経験でも応募可能なM&A企業求人が21社以上確認されています。

採用で特に評価が高いバックグラウンドは以下のとおりです。

  1. 法人営業職(中小企業オーナーへの提案経験がある方は特に評価が高い)
  2. メガバンク・地銀の法人部門(財務リテラシーと法人顧客対応力の両立)
  3. 税理士法人・会計事務所(財務の実務知識と中小企業支援の経験)
  4. コンサルファーム(論理的思考・提案資料の作成力)
  5. BtoB事業のマネージャー職(チーム管理経験と数字への責任感)

注目すべきは「営業実績の水準」です。複数の成功事例を分析すると、社内上位10%程度の実績がひとつの目安になっています。

未経験で成功した人の共通パターン

具体的な事例をご紹介します。

食品メーカー営業からM&Aアドバイザーに転職したAさん(30代男性)のケースです。同期20名中2位・全社250名中トップ10%の実績を武器に転職活動を行い、入社2年目で3件成約・年収2,000万円を達成しました(KOTORA JOURNAL掲載事例より)。

成功の鍵は「法人顧客との関係構築経験」「数字で示せる実績」「個人の力で勝負したいという動機の明確さ」の3点。「自分の数字が明確な営業経験者は、M&A仲介の選考で圧倒的に有利」とエージェントからも言われたといいます。

もう一つの体験談もあります。全国スクール事業の営業職から船井総合研究所(M&Aコンサルタント職)への転職に成功したBさん(20代男性)は、最初は別エージェントで書類選考を通過できずに苦戦していました。

転機は「自分をよく見せようとする癖」に気づいたこと。志望動機を「綺麗な文章でなく本音で語る」スタイルに変えたところ内定を獲得できたといいます(Right Brothers Bridge掲載事例より)。「カッコつけた志望動機は面接官にすぐバレる」——これが業界の実態です。

未経験転職に成功した人の共通点3つ

  • 数字で示せる実績がある(社内上位10〜20%が目安)
  • 財務知識を事前に独学している(簿記2級レベルが多い)
  • 「なぜM&Aか」の志望動機が具体的かつ一貫している

一方で、FA(投資銀行系)は別の話です。財務の高度な専門性が求められるため、未経験での入社は現実的に厳しい。「M&A業界全体に未経験で入れる」と誤解しないよう注意してください。

ポイント:M&A仲介は未経験採用が活発。「数字で示せる実績+財務知識の基礎」が採用の最低ラインになる。


③ M&A転職で求められるスキルセット【3つの核心】

「簿記2級で足りますか?」という質問は本当によく来ます。答えは「行き先次第」です。

① 財務・会計の基礎知識(必須レベル)

最低限必要なのは、財務三表(貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書)を読んで理解できるレベルです。

行き先別に整理すると以下のとおりです。

  • M&A仲介:日商簿記2級レベルが目安。入社後取得でOKな会社もある
  • FA・FAS:簿記1級〜公認会計士レベルが望ましい
  • PMI担当:財務より組織・プロセス設計のスキルが重視される傾向

「入社してから覚えればいい」と思う方もいるかもしれません。ただ実際は、面接でPLを見ながら「この会社の収益性についてどう思いますか?」と問われるケースがあります。選考中に財務リテラシーが試されることは珍しくありません。

② バリュエーション・モデリング

会社の価値を算出する能力です。ようするに「この会社をいくらで買うのが妥当か」を計算するスキルです。主な手法は以下の3つ。

  1. DCF法(ディスカウントキャッシュフロー):将来のキャッシュフローを現在価値に割り引く手法
  2. 類似会社比較法(マルチプル法):同業他社のEV/EBITDAなどの指標を参照する手法
  3. 純資産法:貸借対照表上の純資産をベースに評価する手法

M&A仲介では、エクセルを使ったシンプルなバリュエーションが中心です。入社後のOJTで習得できるケースも多いため、未経験転職の時点では「概念を理解している」レベルで十分なことがほとんどです。

FA系(投資銀行・証券会社系)では、DCFモデルの精度が問われるため、転職前の事前学習が必要になります。

③ 営業力・コミュニケーション力

正直なところ、M&A仲介においては財務知識より営業力が先に評価されることがあります。

「M&Aは最終的に人間の意思決定。経営者の不安や期待に寄り添えるかどうかが勝負」という業界の声があります。60代・70代の中小企業オーナーに信頼される対人力は、財務知識以上に重要になる場面もあります。

M&A仲介で求められるスキルの優先順位

  1. 法人営業力(経営者へのヒアリング・課題提案力)
  2. 財務リテラシー(簿記2級レベル以上の理解)
  3. ロジカルシンキング(説明・資料作成能力)
  4. バリュエーション基礎(入社後に習得してもOK)

ポイント:仲介では「営業力が財務知識に先立つ」。ただし財務の基礎なしに面接は突破できない現実もある。


④ 未経験から成功した人の特徴5選

未経験M&A転職 成功者の5つの特徴先行学習簿記2級以上を転職前に取得済みが多い志望動機なぜM&Aかを一貫したストーリーで語る実績翻訳前職経験をM&A文脈で言い換えられる専門エージェント業界特化型を選んでいる汎用型だけはNG長期視点年収低下のリスクを受け入れ3〜5年計画で動く

成功した人に共通する5つの特徴を図に示しました。順に詳しく解説します。

特徴①:自己学習の習慣と財務知識の先行投資

転職活動を始める前から、簿記2級レベルの財務知識を独学で身につけている人が多いです。

「受かってから勉強しよう」という人は、面接の段階で財務の話についていけず、選考初期で落ちる傾向があります。面接で「PLとBSの繋がりを説明してください」と聞かれたとき、すぐに答えられるかどうかが最低ラインです。

学習の具体的なステップとしては以下のとおりです。

  1. 日商簿記3級(学習期間1〜2ヶ月):財務三表の基本的な理解
  2. 日商簿記2級(追加2〜3ヶ月):企業財務の実践的な理解
  3. 事業承継・M&Aエキスパート(受験料7,700円):M&A特有の知識を補強

特徴②:「なぜM&Aか」の一貫したストーリー

「なぜ今の会社ではダメなのか」「なぜM&A業界でないといけないのか」——この2点に迷いなく答えられる人が合格しています。

「年収を上げたいから」は正直すぎて逆効果になることがあります。「中小企業の経営者の意思決定を支えたい」「事業承継という社会課題に正面から向き合いたい」など、M&Aでしか実現できない価値に紐づいた動機が刺さります。

38歳でトップ営業マンからM&Aアドバイザーへ転職したCさん(男性)の言葉が印象的でした。「コンフォートゾーンから抜け出したい。このままでは成長できない」という動機を正直に語り、年収低下のリスクも受け入れた上で決断したといいます(Right Brothers Bridge掲載事例より)。「38歳でのキャリアチェンジは正直簡単な決断ではなかった」と振り返っています。

特徴③:前職の実績をM&A文脈に翻訳できる

前職での「法人営業実績」や「プロジェクトリード経験」を、M&Aの仕事にどう活かせるかを自分の言葉で説明できる人が選考を通過しています。

実績の「翻訳」例

  • 「新規法人顧客100社開拓」→「M&Aの潜在ニーズを持つ経営者へのアプローチ経験」
  • 「部門予算管理10億円」→「財務的意思決定への実務的な関与経験」
  • 「PMOとして大型システム移行プロジェクト完遂」→「PMIの予行演習として位置づけ可能」

このような「翻訳」ができない人は、どれだけ優秀でも選考で埋もれがちです。面接官はM&Aの仕事に活かせる経験かどうかしか見ていません。

特徴④:業界特化型エージェントを使っている

ここは少し踏み込みます。大手汎用エージェントだけでM&A転職を進めることには大きなリスクがあります。

大手エージェントのアドバイザーは「M&A仲介の選考で何を評価するか」を詳しく知らないケースが多い。後述のバイアス問題もあり、内定が取れても入社後に後悔するケースが出やすい構造があります。業界を深く知る専門エージェントを使うことで、内定率と入社後の満足度は大きく変わります。

特徴⑤:年収低下の覚悟があり、3〜5年スパンで考えている

未経験入社後の最初の1〜2年は、年収が下がる可能性があります。これを理由に諦める人は多いです。

ただし成果報酬型モデルのM&A仲介では、3年目以降が本当の勝負です。食品メーカーから転職したAさんのように「入社2年目で3件成約・年収2,000万円」という実例もあります。短期の年収ではなく、3〜5年先の自分を見据えられるかどうかが分かれ目です。

ポイント:成功者の共通点は「財務先行学習+一貫した志望動機+実績翻訳力+業界特化エージェント利用+長期視点」の5点セット。


⑤ 転職成功に向けた具体的ステップ【今日から動く行動計画】

「では具体的に何から始めれば?」——そう思っていますよね。4ステップで整理します。

未経験からM&A転職 4ステップロードマップSTEP 1(1〜3ヶ月)財務・業界学習• 日商簿記3級→2級• M&A入門書3冊以上• M&Aエキスパート 入門版の取得• 志望動機の仮案作成STEP 2(3〜4ヶ月)エージェント接触• 業界特化型2〜3社 に並行登録• 志望動機の壁打ち• 候補企業の絞り込み• OB訪問・情報収集STEP 3(4〜6ヶ月)選考・面接対策• 書類添削・模擬面接• 財務ケース練習• 複数社に並行応募• 本音ベースの 志望動機に磨くSTEP 4 内定後入社後の現実• 研修2〜3ヶ月• 初案件まで3〜6ヶ月• 2〜3年で 1,500万超が目標

① 資格・勉強:何を、いつまでに取るか

M&A転職に向けて取っておきたい資格を、難易度と転職評価で整理します。

資格名 難易度 勉強時間目安 転職評価
日商簿記3級 ★☆☆ 80〜100時間 基礎確認
日商簿記2級 ★★☆ 追加200〜250時間 仲介で標準的
事業承継・M&Aエキスパート ★★☆ 100〜150時間 仲介で差別化
M&Aシニアエキスパート ★★★ 200〜300時間 仲介・FASで高評価
証券アナリスト(CMA) ★★★ 200時間〜(1次全科目) FA・IBDで有効
公認会計士 ★★★★★ 3,000時間〜 FAS最高水準

M&Aシニアエキスパートは、主催が一般社団法人金融財政事情研究会(日本M&Aセンターときんざいの共同創設)で取得者数は約30,000名(2020年9月時点)。M&A実務の即戦力証明として金融機関・M&A仲介会社から高評価を受けています。

入門版の「事業承継・M&Aエキスパート」は受験料7,700円。まずここから始めることをおすすめします。

② 志望先の選び方:大手FA・独立系・事業会社の難易度比較

「どこを受けるか」によって、求められるスキルと難易度が大きく変わります。

タイプ別の特徴と未経験難易度

  • M&A仲介(独立系ブティック):未経験OK多数。成果報酬で高収入が狙える。激務・離職率は高め
  • 大手FA(野村・大和・外資系):未経験は原則NG。財務・英語の高い専門性が必須
  • 事業会社M&A部門:未経験可の場合も。年収は仲介より低いが安定傾向
  • FAS(Big4系):会計士・税理士資格保有者が大半。未経験は非常に困難

未経験の方が現実的に狙えるのは「独立系M&A仲介会社」です。大手仲介会社(日本M&Aセンター、M&Aキャピタルパートナーズ等)は難易度が高めですが、中堅〜ベンチャー系仲介会社であれば、実績ある営業職なら十分に勝負できます。

③ 転職エージェントの活用と選び方

M&A転職に強いエージェントを紹介します。気になる方はまず無料相談してみてください。

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⑥ これだけは知っておきたい:よくある失敗パターンと業界の闇

「転職して後悔した…」という声が出やすい業界でもあります。正直に話します。

失敗パターン①:転職エージェントのバイアス問題(差別化コンテンツ)

これは他の記事でほとんど取り上げられていない重要な問題です。

上場M&A仲介会社に勤務後に退職したDさん(元社員)は、こう告白しています。「転職情報のほとんどが人材紹介会社のポジショントーク。採用人数がKPIになっているため、企業側もエージェントも『入れること』が目的化していた。実際に働いてみないとわからなかったことが多すぎた」(note掲載より)。

つまり「あなたに向いています」「絶対受かります」という言葉を鵜呑みにするのは危険です。ようするに、エージェントの収益は「入社させた報酬」なので、ミスマッチでも入れようとするインセンティブが働きやすい構造があります。

エージェントを選ぶ際は、以下の質問に正直に答えてくれるかどうかを確認してください。

  • 「この会社の離職率はどのくらいですか?」
  • 「成約ゼロで終わる人はどのくらいいますか?」
  • 「ノルマ未達の場合、待遇はどうなりますか?」

これらの質問にはぐらかすエージェントは信頼性が低いと判断して良いでしょう。

失敗パターン②:仲介・FA・FASを混同したまま応募する

M&A業界4区分:入りやすさ × 稼ぎやすさ マトリクス↑ 稼ぎやすい↓ 稼ぎにくい←難易→投資銀行IBD・大手FA年収3,000万円超も狙える未経験入社はほぼ不可財務・英語の高専門性が必須M&A仲介(独立系)未経験OK・成果報酬型2〜3年で1,500万円超狙える激務・離職率は高めFAS(Big4系)会計士・税理士保有者が主体未経験は非常に困難年収700〜1,200万円程度事業会社M&A部門社内異動・経験者が主体未経験可の場合も一部ある年収600〜1,000万円程度

このマトリクスを見てください。未経験で最初に狙うべきは「右上=M&A仲介(独立系ブティック)」ゾーンです。

「投資銀行に入りたいけど、まずM&A仲介で経験を積もう」という段階的な考え方は実は有効です。仲介→大手FAS→IBDというキャリアパスを歩む人もいます。最初から全てを狙わず、現実的な入口から攻略する戦略が重要です。

失敗パターン③:年収交渉を最初から前面に出す

「年収アップを最優先に考えていること」を面接で前面に出す人は、落ちる可能性が高いです。

心の中では年収が大事でも、それを最初に言うと「成果を上げる前に待遇を求めている人」という印象を与えます。面接では「どんな価値を提供したいか」を先に語り、年収の話は内定後のオファー面談に持ち込むのが基本です。

失敗パターン④:業界研究を転職サイトの記事だけで済ませる

「M&A仲介って激務なんですよね」と聞かれたとき、「でもやりがいがあると聞いています」だけでは不十分です。

成功者は現役・元社員にSNSやOB訪問で連絡を取り、リアルな実態を自分で取りに行っています。「成約ゼロで終わる人の割合」「研修期間中の待遇」「最初の案件獲得まで何ヶ月かかるか」といった情報は転職サイトには載っていません。

入社後6ヶ月の現実(知っておくべきリスク)

  • 研修期間:多くの仲介会社で2〜3ヶ月の座学・OJT
  • 最初の案件獲得:個人差が大きいが平均3〜6ヶ月
  • 成約ゼロで辞める人:一定数存在(公開データなし。業界では10〜20%程度という声も)
  • 労働時間:平均月残業30〜60時間程度(インテグループは12.6h/月と例外的に少ない)

ポイント:エージェントのバイアス問題と激務・離職リスクを事前に把握した上で転職判断を。


⑦ まとめ|未経験でもM&A転職を勝ち取るために

長い記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。お疲れ様でした!

この記事の内容を振り返ります。

M&A業界転職 完全ガイド まとめ

  • M&A市場は2025年も過去最多更新中。仲介会社の採用需要は旺盛
  • 未経験転職は「M&A仲介(独立系)」が現実的かつ最短の入口
  • 成功者の共通点:営業実績(上位10%目安)+簿記2級以上+一貫した志望動機
  • 業界特化型エージェントを使うことで内定率が大きく変わる
  • エージェントのバイアス問題を知り、リアルな情報を自分で取りに行く姿勢が重要
  • 最初の1〜2年は年収が下がる可能性も。3〜5年の長期視点で計画を立てる
  • 資格は「事業承継・M&Aエキスパート(7,700円)」から始めるのが最短ルート

「まず何をすればいいか」がわかった方は、今日から財務学習を始めてみてください。簿記3級の参考書を1冊購入するだけでも、最初の一歩になります。

転職活動は情報戦です。プロの視点を借りながら動くことが、最も効率的な近道になります。