「復職したくないけど、子持ちで転職なんてできるの?」

そう感じているあなたの気持ち、よくわかります。育休明けを前に、子どもと向き合いながらも頭のどこかでずっとキャリアのことが引っかかっている——そんな状態、とても多いんです。

転職コンサルとして数多くのワーママ・ワーパパをサポートしてきた筆者(itti)が、育休明け転職のリアルをお伝えします。

こんな悩みを持っていませんか?

  • 「復職か転職か、どう判断すればいいかわからない」
  • 「転職エージェントはいつ使うのがベスト?育休手当は大丈夫?」
  • 「保育園や育児給付金への影響が心配…」

最後まで読めば次のアクションが明確になるはずです。


育休明けに「復職 vs 転職」で迷うのは当然の理由

実は、厚生労働省「令和5年度雇用均等基本調査」によると、育休後の女性復職率は93.2%と高水準です。ところが別のデータがあります。マイナビの調査によれば、第1子が2歳以上の子を持つ女性のうち「出産前の職場に復帰した」のはわずか25.2%のみ。「出産を機に退職・転職した」のは42.2%にのぼります。

この数字の差が、育休明けの現実を表しています。ようするに、「いったん復職するが、その後転職や退職をする人が多い」のです。

また、子育て中の正社員のうち育児の影響で退職または退職を検討した割合は35.0%(育休経験女性に限ると41.3%)というデータもあります(マイナビ転職「育児離職と育休の男女差実態調査」2025年)。

迷っているのは自分だけじゃない——まずはそう知っておいてください。

復職のメリット・デメリット

復職の最大のメリットは「安定性」です。慣れた環境・人間関係、時短制度の継続利用、有給休暇の残高——これらはゼロからの転職では手に入りません。

ただし、デメリットも正直に言います。

  • 育休前のキャリアが止まったまま復帰する感覚
  • 同期が昇進していく中での焦り
  • 「子持ちだから」と無意識に機会を抑えられるケース

「同期がどんどんキャリアアップしていく中で、自分だけ止まっている気がして苦しい」という声は、決して珍しくありません。

転職のメリット・デメリット

転職のメリットは、環境をリセットして自分に合った職場を選び直せること。年収アップ、フレックス勤務、リモート可——育休前には諦めていた条件を改めて要求できます。

一方でリスクもあります。

  • 入社後6ヶ月間は有給休暇がゼロ(子どもが急病のときに欠勤しかない)
  • 新職場の人間関係構築 + 新業務習得 + 育児の三重苦
  • 書類選考は通っても「子持ちと言った瞬間に雰囲気が変わる」面接体験

これを知らずに転職すると、後悔するケースが出ます。転職は「準備ができてから動く」ものです。

復職か転職かの判断基準

以下の図を参考に、自分の状況を当てはめてみてください。

復職 vs 転職 どちらが向いている?🏠 復職が向いているケース• 時短制度・在宅勤務が現職で使える• 信頼できる上司・同僚がいる• 子どもが1歳未満・保育園未確定• 有給残日数が多い• 育休手当受給中(転職活動は並行可)→ まず復職し、落ち着いてから  転職活動するのが安全策✈️ 転職が向いているケース• 現職が時短・在宅に非対応• ハラスメント・低賃金など構造的問題• 子どもが1歳以上・保育園確定済み• 転職市場での評価が高い職種• パートナーの協力体制が整っている→ 育休中から準備を始めて  復職前後に本格活動

「現職に戻ってもすぐ辞めそう」「制度が全然整っていない」という場合は、転職の方向で動いた方が長期的には合理的です。

判断に迷ったら、この2問で確認

  1. 現職で「時短勤務か在宅勤務」のどちらかが継続して使えますか?
  2. 職場の文化として、子持ち社員が長く活躍しているケースがありますか?

両方「Yes」なら復職を検討。どちらかでも「No」なら転職を真剣に考える価値があります。

ポイント:復職と転職の判断は「制度の有無」と「職場文化」の2軸で考えると整理しやすい。


育休中・育休明けに転職エージェントを使うベストタイミング

「転職活動、いつ始めればいいの?」という悩み、本当によく聞きます。タイミングは「育休中」か「復職後3〜6ヶ月」の2択です。それ以外で動くと、準備不足か疲弊しているかのどちらかになりやすい。

育休中(出産後6ヶ月〜復職2〜3ヶ月前)が狙い目な理由

この時期が狙い目な理由は3つあります。

  1. 育休手当の受給が続いているので、収入ゼロにならない安心感がある
  2. まとまった時間が取れるため、自己分析・求人調査をじっくりできる
  3. 転職先の入社時期を「復職時期」に合わせて交渉しやすい

ただし注意点があります。育休手当を受給しながら転職活動をすること自体は違法ではありません。転職先に内定して入社した場合、育休手当は当然終了します。「活動だけして、内定の受諾時期を手当終了後に合わせる」というスタイルが現実的です。

復職後に動き出す場合の注意点

復職してすぐは「戦場復帰」のような状態になります。慣れない時短勤務、溜まった業務、子どものお迎え——転職活動に割けるエネルギーは最初の2〜3ヶ月はほぼゼロと思った方がいいです。

転職エージェントへの登録は復職前に済ませておき、「活動再開は復職後3ヶ月以降」というプランが現実的です。

育休手当と転職タイミングの注意点

  • 育休手当は雇用保険の被保険者に支給。育休中に退職すると支給終了
  • エージェント登録・面談・求人閲覧などの転職活動自体は問題なし
  • 内定を受諾して現職を退職した時点で手当は終了
  • 入社時期は「育休手当が切れる1〜2ヶ月後」に調整すると収入ロスを最小化できる

ポイント:育休手当が切れる前から準備を始め、手当終了後の入社を目標にするのが理想的なスケジュール。


育休明け転職に強いエージェントの選び方と比較

「どのエージェントを選べばいい?」という声をよく聞きます。育休明けの転職では、普通の転職と少し違う視点で選ぶ必要があります。

チェックすべき3つのポイント

育休明け転職でエージェントを選ぶ際は、以下の3点を確認しましょう。

  • 女性活躍・時短求人の量と質(「フレックスあり」「時短社員在籍中」が求人票に明記されているか)
  • 担当者の理解度(子育て経験者が担当している、またはそういう体制があるか)
  • オンライン面談対応(子どもが寝た後や昼寝中に相談できるか)

地方在住かどうかも重要です。大手エージェントは地方対応が厚く、時短特化エージェントは首都圏・大阪に偏る傾向があります。

おすすめエージェント比較

求人数No.1

リクルートエージェント

★★★★☆ 4.7
全国・全業種対応

求人件数:約100万件超

  • オリコン顧客満足度2023-2024年連続1位
  • 非公開求人を含む幅広い選択肢
  • 育休明け転職ガイドを公式サイトで提供

まず登録すべき定番エージェント。求人数の多さで選択肢が広がる。担当者の質にばらつきがあるため、相性が合わない場合は変更申請を。

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女性支援に強み

パソナキャリア

★★★★☆ 4.5
テレワーク・フレックス充実

求人件数:女性活躍求人多数

  • 女性の社会進出支援を企業理念に掲げる
  • テレワーク可・残業少なめで絞り込み可
  • 女性管理職比率の高い企業を多数紹介

育休後の女性が働きやすい職場を紹介してもらえる確率が高い。リクルートエージェントと併用するのがおすすめ。

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時短特化

リアルミーキャリア

★★★★☆ 4.6
時短正社員転職に完全特化

求人件数:月2,000名以上登録

  • 時短正社員転職支援実績No.1
  • 育児経験アドバイザーが担当
  • LINEや電話で気軽に相談できる

「時短勤務のまま正社員で転職したい」という人に特化したエージェント。求人数は少ないが、マッチング精度が高い。東京・大阪中心。

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女性転職支援の老舗

女の転職type

★★★★☆ 4.4
年収アップ実績79%

求人件数:リモート求人1,300件以上

  • 利用者の約79%が年収アップを実現
  • 「時短社員在籍中」求人を明記
  • アドバイザーに転職・子育て経験者が多い

年収アップを目指したいワーママに向く。関東・大阪が中心のため、地方在住の方はリクルートエージェントを優先して。

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なお、マイナビエージェントは「産休・育休実績あり求人数約26,774件(2024年)」を誇り、育休明け転職でも選択肢の一つです。比較表として参考にしてください。

エージェントの組み合わせ戦略

  • 大手総合(リクルートエージェント):求人の幅・量を確保するために必ず登録
  • 女性特化(パソナキャリア):自分に合う環境を見つけるための精度アップに
  • 時短特化(リアルミーキャリア):「時短で正社員」が絶対条件の人に

3社すべてに登録しても完全無料。並行利用で選択肢を最大化できます。

ポイント:大手1社+目的別1社の組み合わせが、育休明け転職で最も結果が出やすい選び方。


転職エージェントの賢い活用ステップ

転職活動ステップ(育休明け版)1登録・面談育休中に完了させるオンライン対応可2条件整理・求人探索時短 or リモートを最優先条件として伝える3応募・内定交渉入社時期を育休手当終了後に合わせる

登録から面談の流れ

エージェント登録は最短5〜10分で完了します。登録後、2〜3日以内にメールか電話で面談日程の調整が入ります。面談はオンラインで受けられるエージェントが大半で、子どもの昼寝中や保育園のお迎え後の時間でも調整してもらえます。

担当者に伝えるべき「育休明け特有の条件」

面談時に以下を必ず伝えてください。遠慮して言わない方が、後から「こんなはずじゃなかった」になります。

  • 「保育園の送迎があるため、フレックス or 在宅勤務を必須条件にしてほしい」
  • 「急な子どもの病気対応として、月数日程度の休暇取得を前提にしてほしい」
  • 「入社時期は○月以降で調整したい(育休手当の都合)」

担当者への要件共有は正確にするほど、マッチングの精度が上がります。

意外と知られていない:時短 vs フルリモートという視点

「時短勤務で転職するより、フルタイム+フルリモートの方が通勤ゼロで保育園のお迎えも楽だった」という声があります。

フレックスタイム制の普及率は全体で7.2%と低いですが(厚生労働省「令和6年就労条件総合調査」)、従業員1,000人以上の大企業では34.9%に上ります。「時短しか選択肢がない」と思い込まず、「フルリモートでフルタイム」という選択肢も視野に入れると、求人の幅が大きく広がります。

ポイント:担当者への条件伝達を明確にするほど、ミスマッチが減り内定確率が上がる。


転職活動中に気をつけたい3つのこと

① 保育園の継続利用条件を必ず確認する

育休で保育園に入園した場合、「求職中」に切り替えると自治体によって猶予期間が異なります。多くは2〜3ヶ月ですが、自治体ごとにルールが違います。

転職活動中に就労証明書の提出が必要になる場合があり、提出が間に合わないと退園になるケースも。転職先が決まったら速やかに就労証明書を取り寄せ、自治体に提出しましょう。

「育休明けで退職したいが保育園が決まっている。どう立ち回るべきか」という悩みは、よく相談されます。正解は「自治体に直接確認すること」——エージェントや記事より市区町村の窓口が最も正確です。

保育園手続きチェックリスト

  • 転職活動開始前に、現在の保育園の継続条件を自治体窓口で確認
  • 転職先内定後、速やかに就労証明書(雇用証明書)を新職場に依頼
  • 就労開始日が保育園の継続判定日に間に合うよう日程調整する
  • 「求職中」の猶予期間内に転職先が決まらない場合の選択肢も事前に確認しておく

② 入社後6ヶ月は有給がゼロになる

転職で見落とされがちな落とし穴です。労働基準法では、入社後6ヶ月以上継続勤務して初めて有給休暇が付与されます。

「子どもが感染症で急病になったとき、有給がなく欠勤しかできなかった」という体験談は少なくありません。事前の対策が必要です。

  • 転職先に入社前から「看護休暇制度」の有無を確認する(法律上、小学校就学前の子を持つ社員は年5日取得可能)
  • 現職の有給を計画的に消化してから退職することで、転職後の無防備期間を短くできる

③ パートナーとの合意形成を先に済ませる

マイナビ調査(2025年)によると、「妻の正社員キャリアを理想とする男性は約7割」ですが、妻側の「正社員で働き続けたい」という希望は約9割。10ポイント以上の認識ギャップがあります。

転職活動の前に、パートナーとの間で以下を確認しておくことをおすすめします。

  • 転職後の収入変化(一時的な年収ダウンを許容できるか)
  • 保育園の送迎分担
  • 子どもの急病対応の優先順位

「転職の判断より先に、夫婦の合意が必要」——これは実体験ベースのアドバイスです。この合意がないまま転職すると、入社後に家庭内で摩擦が起きます。

ポイント:保育園・有給・パートナーとの合意——この3つを先に整えるだけで、転職後の苦労が格段に減る。


まとめ:育休明けの転職は「準備」が9割

育休明け転職のまとめ

  1. 復職か転職かは「現職の制度と職場文化」で判断する
  2. 転職活動は育休中から始め、手当終了後の入社を目指すのが理想
  3. エージェントは大手1社+目的別1社の組み合わせが効率的
  4. 保育園の継続条件・入社後の有給ゼロ問題を事前に把握しておく
  5. パートナーとの合意形成を転職活動より先に済ませる

育休明けの転職は、「いつ動くか」「誰と相談するか」で結果が大きく変わります。33歳で育休中に転職活動を始め、4ヶ月で希望条件の内定を得た方も実際にいます。「育休中から準備する」という選択肢は十分に現実的です。

転職を検討している方は、エージェントへの登録・相談・求人紹介はすべて完全無料です。気になるエージェントがあれば、まず一社試してみるだけで次のアクションが見えてきます。

あなたの転職とキャリアを、応援しています。